Takeshi Yamazaki
monofarm編集室
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未来のものづくりと地域の活性化をどのように行いプロモーションをしていくかを模索し日々奔走しています。

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その出会いは偶然から始まった「かみの工作所~福永紙工株式会社」
福永紙工株式会社は東京都立川市にある昭和38年創業の50年以上続く紙の加工と印刷ができる会社であり、長年紙製品・パッケージの印刷、打抜、貼加工など行ってきました。印刷から加工までをワンストップで行えるのが強みです。

そこで始まったのが「かみの工作所」のプロジェクト。それは紙を加工・印刷してできるということの可能性を、多くのクリエターの方々が自由な発想で様々なツールを作り上げていく。この「かみの工作所」のプロジェクトが多方面で話題になっています。

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この「かみの工作所」のプロジェクトについて、福永紙工株式会社 代表取締役山田明良さん(以下山田さん)にお話を伺いました。

山田さんは福永紙工には二十数年前からいらっしゃるということですが、もともとはアパレル関連で働いており、その中で印刷や紙の業界にどうしてもなじめないところがあったと言います。これまでの印刷業のスタンスを変えたいとずっと思っていたようです。

post_strong_01 これまでの下請けの仕事ではなく、クライアントと直接何かができるものが欲しかった。 post_strong_02

そういった思いの中で、デザインからの仕事をできればおのずと道が開けるのかなと考えていたところ、2005年に国立市にある「つくし文具店」二代目店主の萩原修さん(以下萩原さん)と出会います。もともと萩原さんはデザインディレクターということもあり、山田さんは直感的に萩原さんにお願いすればその道が開けるかもしれないという思ったそうです。その後、山田さんと萩原さん、アートディレクターの三星安澄さんの三人で試行錯誤を重ねて、プロジェクト「かみの工作所」がはじまりました。

萩原さんの紹介でグラフィックやプロダクトのデザイナーの方に工場に来てもらいこの設備や技術を使ってもらうといった中で新しい紙のプロダクトができないか模索していきました。

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福永紙工株式会社 代表取締役 山田明良さん


post_strong_01 デザイナーの目線で紙の新しいものが出来れば。  post_strong_02

当時を振り返って山田さんは話します。そんな思いでプロジェクトは進んでいく中で、2007年に一回目の展示会を「つくし文具店」で<かみの道具展>は開催されました。この展示会は思いのほか反響があったといいます。

この後に建築家の寺田尚樹さんの「1/100建築模型用添景セット」も発表し、本格的に「かみの工作所」のオリジナル製品の販売も始めたということです。やはり長年の下請けでの仕事だけではなく新しい一手が必要ということもありました。あるときは工場の操業を一日止めて、デザイナーの方と現場の方がどういったことが出来るだろうと試作をくりかえす場も設けられたといいます。

2009年から見本市「インテリアライフスタイル」に出展。2010年には六本木AXISビブリオファイルで「かみの道具3トクショクシコウ展」が開催されトラフ建築設計事務所のデザインによる「空気の器」が発表され大きな反響を呼び、また「テラダモケイ」がブランドとして立ち上がりました。この頃から「かみの工作所」に仕事の依頼が増え、長年行っていた印刷・加工の仕事もより広がったそうです。

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クリエイティブなところはデザイナー、ぼくらは製造と販売をやって、自由な発想でやってもらっています。
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そして、さらに山田さんは

post_strong_01 デザイナーさんには今まで見たことがないようなエッジがきいたものをつくってくださいとお願いしています。 post_strong_02

と話します。

最近では「かみの工作所」はより広がりを見せていて「テラダモケイ」とポカリスエットがコラボレーションをして動画が制作されました。今年は寺田模型出版から(実際はテラダモケイからの発売とのことです)、1/100建築模型用添景セットと連動した絵本「1/100ももたろう」と「1/100しらゆきひめ」が出版されました(一般の書店には販売されてはいないそうです)。

また無印良品さんやJR東日本さんなど大企業との取り組みも出てきているそうです。またアーティストの鈴木康広さんとの取り組みも昨年から始まっており、2014年6月より「MABATAKI NOTE」プロジェクトとして、新たに始動するとのことです。

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鈴木康広さんとのコラボレーション


さいごに山田さんは言います。

post_strong_01 いろいろな方たちと関っていると、いろいろな波及が広がっていきます。 post_strong_02

これまで多くのデザイナーの方々と関ってきた中で、一般ユーザーの共感を得るような製品が数多く発表されてきました。
今後も「かみの工作所」はデザインと加工技術で織りなす、「紙」の可能性を追求し、私たちの暮らしに「ものづくり」の楽しさを伝えていきます。


FGHI


お知らせ

かみの工作所フェア
場所:オリオン書房 ルミネ立川店
会期:2014年5月30日(金)まで開催



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