Takeshi Yamazaki
monofarm編集室
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未来のものづくりと地域の活性化をどのように行いプロモーションをしていくかを模索し日々奔走しています。

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「森とつながるプラットフォーム」を目指して
サレジオ工業高等専門学校
 みなさん「Forest Notes(フォレストノーツ)」という商品をご存知ですか?
株式会社JVCケンウッドで発売しているスピーカーならびにサウンドデータのライブストリーミングの配信サービスの総称です。
コンセプトは「“森・自然の存在”を常に傍らに感じていられる空間を提案すること」。本体のスピーカーも森の声をより楽しむために、飛騨の伝統技術を踏まえ、職人達が材料の選定から仕上げまで一貫した管理のもとで製造した手作りのスピーカーで、日本各所の森の実際の音を配信しています。

もともと「Forest Notes(フォレストノーツ)」という商品は国内の地域材の使い道がないという課題を踏まえ、どうにかその国内の森林や林業の活性化が出来ないかということで考えられた商品であり、「森とつながるプラットフォーム」をどうにか構築したいということで模索したのがはじまりということです。

この「Forest Notes(フォレストノーツ)」のプロジェクトテーマ「森とつながるプラットフォーム」をもとに、株式会社JVCケンウッドが株式会社イトーキとの共催で「Forest Notes(フォレストノーツ)」のコンセプトからアイデアを学校・企業・作家の方々から広く募り、コンペティション<感性の森 2014展>(以下感性の森コンペ)を開催することになりました。そこでサレジオ工業高等専門学校 デザイン学科のみなさんもこのコンペに参加したということです。



monofarm_tamago_kari 高等専門学校とは

高等専門学校は昭和37年に実践的技術者を養成する高等教育機関で、現在全国で国公私立あわせて57校の高等専門学校があります。中学校卒業者を対象とした5年制の学校で、16歳からの一貫教育を実践し、一般科目と専門科目を学習しながら、専門的な理論と実践を兼ね備えた技術者を育成しています。



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授業だけではなく、社会から自分たちがどのように受け取られるか、を学べる機会も大事。
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 そう語るのは今回の<感性の森 2014展>の学生の指導を行ったデザイン学科 准教授・坂元愛史先生(以下坂元先生)。そして一緒に指導した准教授・氏家先生(以下氏家先生)です。今回の取り組みのほかに、多くの産学・官学連携や外部のコンペにエントリーなどをして多くの学生のみなさんが携わっており、こういった機会で社会での実際の取り組みや多くの人とのやり取りなどの中で、参加した学生のスキルアップなどができると坂元先生は言います。

今回の感性の森コンペは、まずデザイン学科の学生30数名おり学内コンペを行った上で6名の学生が参加することに、そのあと坂元先生・氏家先生の指導ならびに株式会社JVCケンウッドの担当の方からも助言を頂いて進めたということです。

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 森と繋がる、感じるということを考えてみました。
 山﨑美優斗さん 作品:森の種

 人が実際に触れたときの驚きなどに興味があって表してみました。
 藤谷力澄さん 作品:水の記憶

 普段の生活から違和感なく感じてほしいと思いました。
 鳥畑加奈子さん 作品:窓

 誰かに送る森といった考えで大人にも子供にも使えるものと考えました。
 髙石磨意子さん 作品:もりギフト

 森の生きた音をいる場所につなぐイメージで考えました。
 佐藤真樹さん 作品:TSUNAGU

 森の中で遊ぶイメージでこども向けに考えました。
 上野楓さん 作品:おもちゃのもり
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といったコンセプトで学生のみなさんは考えたということです。

 「われわれは学生に対して“楽しいものを考えてね”くらいしか言いませんでした。」と坂元先生は言いますが、実際に取り組んだ学生のみなさんはとても大変だったようです。コンセプトワークなどは三週間位でわりとスムーズに進んだようですが、実際に作る作業となると四苦八苦したようです。

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post_strong_01 木工旋盤などを使っての制作は、全て学生が取り組みました。
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と氏家先生は話します。春休みの三週間余りを使って製品作りを行ったそうです。
デザイン学科はグラフィック・プロダクト・インテリアの3つのコースに分かれていて、2Dを専門とするグラフィックコースの学生は工具を使った作業には慣れていないため、大変苦労したそうです。

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また氏家先生は


post_strong_01 どれも製品化するにあたって、おのおのが解決しなくてはいけない課題が発生して、そこからブラッシュアップされてきました。
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と話します。 今回の感性の森コンペで1位を受賞した「森の種」は、当初製品から音が流れてくることを想定して設計をしました。しかし製作をしている段階で音が聞こえてこないということが判明し、このことは置いて楽しむといったイメージから、さわって身近に感じるイメージへとコンセプトが変更されていったとのことです。

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      藤谷力澄さんのプレゼンテーションの様子


post_strong_01 今回の感性の森のコンペは、展示の場所でプレゼンをして多くの方の生の声がきけました。
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と、今回参加した学生さんは言います。
感性の森のコンペは、主催企業や審査員、感性の森のコンペに参加している学校・企業・作家の方々の前でプレゼンテーションを行いました。ただ作品を提出するだけのコンペではない、様々な方と交流の中で学生のみなさんが参加できたことも一つ大きな経験になったようです。

 この感性の森のコンペに参加したサレジオ工業高等専門学校 デザイン学科のみなさんは来春就職や進学をされるそうですが、この経験も一つのステップとして今後“ものづくり”のあらゆる現場で活躍していくことでしょう。

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      感性の森コンペに参加したみなさん(左から)藤谷力澄さん、佐藤真樹さん、山﨑美優斗さん、上野楓さん、
      鳥畑加奈子さん、髙石磨意子さん
   


サレジオ工業高等専門学校

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