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こだプリンを開発、1万個以上販売『嘉悦大学 白鳥ゼミナール』
小平市はブルーベリー栽培発祥の地であることをご存知ですか。今でこそおなじみのブルーベリーですが、日本で初めて栽培されるようになったのは1968年で、栽培されるようになってから50年ほどになります。小平市内にはブルーベリー農園が複数あり、山梨県北杜市、茨城県つくば市と並ぶ日本3大ブルーベリー産地とよばれています。

嘉悦大学(小平市)の白鳥ゼミナールは、2012年度に新設されたビジネス創造学部の1期生が2013年度から「小平のブルーベリーをブランド化」という課題を設定し、市場調査・商品企画・実践販売までの全ての活動を学生自らがトータルプロデュースするカリキュラムに取り組んできました。

嘉悦大学白鳥ゼミナール集合写真
嘉悦大学白鳥ゼミナールのみなさん(一番左・白鳥成彦先生)

このカリキュラムの中で「小平産ブルーベリー100%使用のブルーベリープリン」が完成しました。その名も『べりべりぶるべり こだプリン』です。「べりべり」には、ブルーベリーがたくさん詰まった、「こだ」には、小平の・こだわりのといった意味が込められているそうです。お土産として持っていけるようにブルーベリーを使用した食品の中でもプリンに。商品開発には株式会社 生産者直売のれん会が協力し、試作を重ねたのち、現在の味に至りました。程よい甘さと舌触りを重視しており、卵を使用していないため、常温でも6ヶ月持つ自慢の一品です。パッケージには小平市の人気ゆるキャラ「ぶるべー」が描かれています。

こだプリン商品写真
「こだプリン」は4種類のパッケージにて展開中。市内の数店舗ほか、通販でも購入できる

今回は、2013年4月から白鳥ゼミナールに所属し、このカリキュラムを実践している現3年生の7名の方々に、これまでの活動を振り返っていただきました。

--はじめに「ブルーベリーのブランド化」と聞いて、どう思いましたか?

post_strong_01 「隣の東大和市にずっと住んでいますが、小平市がブルーベリー発祥の地とはそれまで知りませんでした。だからこそ、このテーマを聞いて、“やってやろう”と燃えました」
「自分は地方出身なので入学するまで東京の小平市自体を知らなかったし、上京してから、近所のケーキ屋さんなどでブルーベリーを使った食品が多いことに気づき、初めて知りました。でも、だからこそ、無名からスタートということで、かえって広めていこうと意欲が高まったかな」
「小平駅の看板でブルーベリーの絵が大きく描かれているのを見て初めて、ここが発祥の地だと知りました。東京で栽培しているイメージが無かったので、驚きました」
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このゼミナールがスタートしたときは、みなさん戸惑いの中にも小平発祥であるブルーベリーのブランド化の取り組みに張り切っていたとのこと。ただし、ここからがとても大変だったようです。一つの商品を作り上げていくことは並大抵なことではありません。

--この取り組みでさまざまな苦労があったかと思いますが、一番大変だと感じたことはどのようなことでしょうか?

post_strong_01 「白鳥先生に教わりながら終電の時間まで残って、Illustratorソフトを習得しました。デザイン担当としては、まず商品を手にとって貰うためにパッケージやブースなど全てのデザインを手がけ、大変でした」
「店頭販売をしていると、最初はアピールしてもなかなか説明を聞いてもらえなかったり、試食してくださっても味が気に入らないと言われてしまったり、あまりモチベーションが上がりにくかったです。周りの出店者や、何回も足を運んでくださる方とのコミュニケーションを取っているうちにだんだんと対応にも慣れてきて、楽しいと思えるようになってきました」
「たとえば遊園地など有名な所に出して人がたくさん来るところなら売れるだろうと考えていたのですが、見込みが甘かったのもあり、最初の頃は1日1500個売るという、今では考えられない目標を立ててしまうこともありました(一同笑)」
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この取り組みの中で、一つの商品を作り上げていく中で様々な工程があり、多くの人達が携わるといったことを体感していったようです。

--それぞれ担当によって、大変だと感じたことも違いますね。では、一番うれしいと感じたことは何でしょう?

post_strong_01 「小平市内では徐々に知名度が上がってきた頃に、新宿や恵比寿での販売会では思うように売上があがらなかった。東京都心のほうでは無理かなとも思ったが、別のゼミとの共同企画で販売会を行ったときはコツをつかみ始めて、地元以外の人も買ってくれて、ようやく手応えを感じることができて嬉しかったです」
「他のゼミよりも社会人と関わる機会が多かったり、苦労することは多いが、やりがいがある良いゼミだと思っています。主体性や協調性など、社会人になったら必要なスキルが、少しずつ身についたかなと思いました」
「自分は人見知りで、話そうと思ってもすぐ頭が真っ白になってしまい、何を話しているか分からなくなってしまっていました。このゼミに入る面接でさえ緊張してしまって、きちんと話せなくて、先生から後で酷かったよと指摘されてしまったほどでした。(苦笑)でもこの一年で、だいぶ克服できたと思います」
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“小平のブルーベリーをブランド化”という課題であり、このカリキュラムが「教室での“学び”と社会での“ビジネス経験”を組み合わせたカリキュラムで、社会で役立つ実践力・即戦力を身につけた人財を輩出する」ことを目指していたということです。それ以上にこのゼミナールに在籍している学生さんは、地域に活性化などの一助になっていると同時に自信も身につけたようです。

このカリキュラムは現在も継続しており、新年度からは後輩に引き継がれるといいます。



post_strong_01 「辛い時こそ頑張れば結果がついてくると学びました。後輩には頑張ってもらいたい!」
「1年生には、とにかく苦労してほしいと思っています。他のゼミと比べて忙しく、やることが多いので大変かと思いますが、ここでしかできない体験を通じて必ず成長できるはずです」
「人数が増えることで、自分達も後輩から刺激を受けて、さらに挑戦していけると信じています。楽しみに待っています」
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「2014年度の目標は、1000万円の売上を出すことです。2013年度は1万個販売という大きな目標を達成することができましたが、それでも『社会人基礎力グランプリ』では予選敗退してしまい、まだまだ力量不足だと思い知らされました。(という悔しい結果となってしまいました。)2013年度の売上は200万円でしたので、今年はその5倍、1000万円という売上目標を立てて、さらに邁進していきたいです」
「3年生は就職活動なども控えて大事な時期になりますが、新商品開発に手を抜かずに取り組んでいきたいと思います」
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この「こだプリン」は1万個を売ることを目標にしていたのですが、発売開始からわずか3カ月半で達成したというから驚きです。
2014年度も目標に向かって、ブルーベリーブランドビジネスを通じて社会体験や、企業とのつながり、成長を育んでいきます。

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