ヨシ金
週末は波乗りかBBQ。座右の銘は長い物には巻かれろ。ホッピーとコマネチを愛す迷いなき40代。

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顔ハメ看板、コミュニケーション道。10年、2300枚、ハメたハマった「顔はめ看板道」全ての原点はコミュニケーション
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地方の観光地や巷で、みなさんも一度は穴の空いた看板に顔をハメたことがあるのではないでしょうか? その地域のゆかりのあるキャラクターがヘッポコに描かれ、クスッと笑いたくなったり「そこに穴?」と言わずにはいられないシュールな位置に穴が開いていたり。そのツッコミどころ満載でシンプルで昔ながらの表現手法の顔ハメ看板がSNSの影響で実は今、密かなブームのようです。今回はそんな顔ハメ看板に魅せられ、ハマり、撮りまくって、本まで出版することになった、その名も「顔ハメ看板ニスト」の塩谷朋之さん(以下「塩谷さん」)にお話を伺いました。

そもそも顔はめ看板にハマるようになったきっかけを教えて下さい。


post_strong_01 もともとは意識をせずに観光地で顔ハメ看板が置かれていて気になると撮影していました。でも3-4年で50枚位になってましたね。そんな中、ビニールハウスの中に捨てられている汚れた看板と出会い、その退廃的な佇まいが「気になり」所有者にお願いして表に出してもらい熱心に撮影したんです。するとその光景を見ていた所有者の方はその看板を戻すことはせず「そんなに良いのなら‥」と、補修してまた顔ハメ看板として表に置いてくれるようになっていたんです。その時の捨てられた看板との出会い、所有者とのコミュニケーションで再び陽の目を見るようになった顔ハメ看板を見て不思議と「良い体験をしたなぁ‥」と思ったんです。と同時にもっと撮りたい、もっと顔ハメ看板を通じてコミュニケーションを取りたいと思うようになったんです。
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顔をハメて完成する元祖コミュニケーション広告。その捨てられている顔ハメ看板の姿を見て、ほっとけなくなった塩谷さん。またその行動が一度は捨てたモノに対し新たな息吹を送り込むきっかけとなり「顔はめ看板ニスト」としての道を歩むことになりました。そしてそこにあるのは常に様々なカタチでの人と人とのコミュニケーションでした。顔はめ看板ニストとしての具体的な活動はどんなことをされてるんでしょうか?


post_strong_01 とてもシンプルです。看板を見つけたら、ハマって、写真を撮るだけ‥です。ただその繰り返しです(笑)。結果的に10年間で2300枚‥ 何の気なしにはじめた活動でしたがいつの間にか増えたり、撮影していると声をかけられ、それをキッカケに、トークショーに呼ばれるようになりました。トークでは顔ハメの写真をスライドで投影しながらエピソードなどを話します。最近では本の出版もすることができて、ひとつの集大成となりました。出版をきっかけに、イベントの回数も徐々に増えている感じです。
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顔の表情が常に真顔ですが?こだわりがあるんですか?
また、はめる箇所が複数ある場合はどうされるんでしょうか?

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post_strong_01 あくまで主役は看板なので、なるべく目立たないように心がけてます。なので真顔になっているのはその結果なんす。それから一枚に複数の穴があっても、とにかく全てにハメることにしているので、近くの人に声をかけて一緒にハマってもらうようにしています。通りすがりの人にも声をかけてハマってもらうんです。意外でしたが8割ほど声かけると笑って参加してくれますよ。基本、ハマってくれる時ってポジティブな気持ちになるようで、とても明るい気持ちで一緒にはまってくれます。
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記憶に残るエピソードって何かありますか?


post_strong_01 海老名市の「かかし祭り」で、顔ハメ看板があって二人用だったので近くの60歳と40歳くらいの母娘に声をかけたんです。そしたら恥ずかしがって断られたんで、しかたなく一人で三脚で撮影したんですよ。そしたらお母さんが「やっぱりハメなきゃダメかね?」と戻ってきたんです(笑)。それで一緒に撮影してくれることになりました。でも女性の顔ハメ看板には女性がハマりたがるんです。だから今回かかしと女性のハメる場所があったんですが「私女性だから」と譲らなかったんです(笑)。
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ズバリ聞きます、顔ハメ看板とは、塩谷さんにとってなんでしょう?

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post_strong_01 あったらハマる! これにつきます。 そして、そこには必ずコミュニケーションがあります。独りで撮るところからはじまった顔ハメですが、そこで出会う地域の人たちと交流できるのがなんとも良いですね。ここ最近SNSの影響で更に流行っているのも事実ですが、話題とか、共感とかそんなのではなく。目的があったわけではなく、間が抜けてる、気が抜けてる、そんなゆるさが とても楽しそうだったから撮影した。ただそれだけなんです。基本、余裕がなければやらない、ポジティブでなければハマろうとしませんよね(笑)。
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今後の顔ハメ看板の展望はどんな事を考えていますか?

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塩谷さん:「地方1枚や世界1枚ご用意ください」


post_strong_01 現在、40都道府県ほどに行って撮影しているのですが、まだ行っていない県もあります。もちろん訪れた都道府県にもさらなる魅力があるのでもう一度いきたい所や海外にも興味ありますが、まずは全都道府県に行って全国制覇です(笑)。それと本の出版を機に多くの意見をもらうことができました。自分の活動がひとつのカタチになり楽しい気持ちになったという声を聞くことができて、とても嬉しかったんです。便利な世の中の一方で閉塞感ある社会なので、こんなゆるい活動の結果をまとめることで皆んながハッピーになったらうれしいです。
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と、行動範囲は日本全土はもとより、世界も視野に活動し顔ハメ看板の「ゆる〜い」空気感で地域と人とコミュニケーションをとり続け、今までになかった「古くて新しい手法」で世の中をハッピーにしていく塩谷さん。これからますます看板にハマる回数も増えていきそうです。そして看板に穴があり、そこに顔をハメて完成する顔ハメ看板の奥の深さを知りました。私もポジティブな顔ハメ看板道にハマりそうです。


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