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デザインの力で幸せを届ける新しい寄付のカタチ。「GIFTHOPE」
「募金」「寄付」といえば、多くの人が指定の箱や口座などに直接お金を入れるイメージを浮かべるのではないでしょうか。 今回取材した特定非営利活動法人「GIFTHOPE」は、デザイナーからデザインを募集したオリジナルTシャツを製造・販売し、その売り上げの一部をNPOへと寄付するという、デザインを使った新しいチャリティの形を生み出し運営している団体です。今回は「GIFTHOPE」東京事務局、副代表理事の福島 治さん(以下、福島さん)にお話をうかがいました。 福島さんはグラフィックデザイナーとして、「GIFTHOPE」をはじめとした様々なソーシャルプロジェクトを立ち上げ、デザインにおける社会貢献を探求しています。

福島さん

「GIFTHOPE」東京事務局、副代表理事 福島 治さん

post_strong_01 僕自身がグラフィックデザイナーなので、デザインを有効に使いながらデザイナー人や美大生などデザインを行っている人の力を借りて寄付を生み出していこう、ということで今の仕組みが作られていきました。 post_strong_02

「GIFTHOPE」は仙台で震災支援の為に立ち上がったNPOで、はじめの1年以上は既存のチャリティの仕組みが上手くいかなかったようです。そこでより多くの人たちが参加したり、寄付を生み出すことができる仕組みを0から組み立てていき、2014年の1月から現在のデザインを使ったチャリティ活動がスタートしました。

「GIFTHOPE」は毎月支援先のNPOの活動をサイトで紹介し、その活動をイメージしたTシャツのデザインを募集しています。

GIFTHPEしくみ

「GIFTHOPE」チャリティの仕組み

post_strong_01 NPO団体にはこちらからうかがい支援内容の主旨を伝えます。ほとんどのNPO団体は活動の規模が小さく社会的にあまり知られていません。そのため、手弁当で活動を維持しているところもあります。しかし、自分の楽しみや利益のためではなく、「自らの職能や時間を他者のために生かそう」と社会の様々な問題に対してアプローチしている方とたくさん出会うことで、かえって私たちが勉強になりますし、一人でも多くの人にNPOの活動を伝えたいという気持ちになるんです。 post_strong_02

募集したデザインのTシャツを販売し、売り上げの一部をNPO団体に寄付するという仕組み。この仕組みの中には、「チャリティ」だけではなく、デザインTシャツを販売する「ビジネス」という側面も持ち合わせます。ここに大きな壁が立ちはだかることもあるようです。

post_strong_01 売れないときは数万円くらいしか、寄付をお出しできないときもあります。でも、それでは支援にはあまりならないんです。また、デザインTシャツを購入される方にとっては、いくら寄付とはいえお金を出して購入しているのだから、デザインTシャツの満足度として要望に応えていかなくてはいけない大変さはあります。 post_strong_02

しかしその一方でデザインTシャツによる寄付は、NPO団体から多くの喜びの声が届いているようです。

喜ぶ人々

2014年7月[桜ライン]チャリティ販売

喜ぶ人々_2

2014年9月開催「支援につながるデザインTシャツ展」

post_strong_01 実際にTシャツのデザインが上がって、それをNPOさんにお見せしたりすると、すごく喜んでいただけるんです。自分たちの団体の活動が、「こういうデザインになるの」「このTシャツ着たい!」とわかりやすいものになるので、自分たちも購入したいと言っていただけたりします。大きなお金にはなかなかつながっていないという部分もあるのですが、「喜んでいただけているな」と実感しています。 post_strong_02

そうした活動を続けていく中で見いだした、人と人とのつながりを生み出す「ソーシャルデザイン」の可能性を、福島さんはこのように話します。

post_strong_01 僕は「ソーシャルデザイン」こそが、未来のデザインを形作る重要なものになると思っています。今までのデザイナーの生み出すものは、自分の作家性を生かして賞をとったり、仕事としてビジネス的なデザインを提供する、というのがほとんどだったんですよね。ですが、社会に多く存在する問題を解決していくために行われる「ソーシャルデザイン」の場合は、「自分の喜び」と「相手の喜び」というのが一体になっています。自分だけが笑顔になるのではなくて、まず相手が幸せになって、それを見て自分も幸せな気持ちになれる。 post_strong_02

post_strong_01 「GIFTHOPE」をはじめ、僕たちが仕組み、器を作って、デザイナーやデザインを学ぶ学生たちが気楽に参加してもらい、ちゃんと自分のデザインが社会の問題を抱えている人々に役立てたんだなということを体験してもらう。そうした中で参加者にもデザインの可能性を理解していただければ、デザイン業界の中でも、ソーシャルな考え方が広まっていくのではないでしょうか。 post_strong_02

Tシャツと福島さん

Tシャツと福島さん

「GIFTHOPE」のTシャツデザインの応募は、HP上からいつでも誰でも行うことができます。 みなさんもこれを機に参加してみてはいかがでしょうか。

GIFT HOPE

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