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人と人との縁で育む ごえん分校の楽しいまちづくり
緑豊かなまち、東京都あきる野市。美しい緑の一部は木材としても使用され、各地のものづくりに役立てられています。
今回はその木材たちの里帰りと、とある音楽フェスをきっかけに生まれた、まちを楽しくするプロジェクト「ごえん分校」についてご紹介いたします。お話を聞かせて頂いたのは、ごえん分校のサポートをしている、あきる野市役所観光まちづくり活動課の宮野亨さんと岡地耕作さんです。

あきる野市役所観光まちづくり活動課のお2人 (左)宮野さん(右)岡地さん

まず、ごえん分校設立の経緯についてお聞きしました。

post_strong_01 「OTODAMA」という、音楽イベントをご存じでしょうか?
神奈川県で夏季限定オープンする海の家ライブハウス「OTODAMA SEA STUDIO」を拠点とし、様々なイベントを開催しています。そのライブハウスは木造で、木材の一部にあきる野市から切り出される多摩産材が使われているんです。イベントが10周年を迎えた2014年に、木々たちの里帰りとして、あきる野市が開催地に選出され「OTODAMA FOREST STUDIO in 秋川渓谷」が開催されたんです。
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2014年4月 OTODAMA FOREST STUDIO in 秋川渓谷

post_strong_01 会場となったあきる野市旧五日市町を中心に大勢の地元の方がボランティアスタッフとして参加し、2日間のイベントを大成功に納めました。イベントの開催をきっかけに集まった「このまちをもっと楽しいまちにしたい」という思いを、次に繋げたい…。そんなボランティアスタッフの声から、今の「ごえん分校」が立ち上がりました。 post_strong_02

共にフェスを作り上げたOTODAMAのスタッフもその思いに寄り添い「五日市ごえん分校 powered by OTODAMA」として活動しているそうです。新たなスタートをきり、五日市周辺を中心にトークセッションやワークショップ等「授業」を開いているごえん分校。どのような活動を行っているのでしょうか?

post_strong_01 まちづくりに注力されている方を、様々な地域からゲストスピーカーとして招き、体験談や成功例を聞かせて頂く場をつくってきました。自分達だけでは得ることのできない知識を学ばせて頂きながら、我々は何をして行ったらいいのだろう、と皆で自分達のまちに置き換えて考えてみたりしています。 post_strong_02

ワークショップの様子

「空き家や古民家の新しい活用方法を見つける」「Facebookでたくさんイイね!をつけてもらうには」など、毎回様々なテーマを設け開催しているそうです。「自分達のまちを、自分達の手で活性化させよう!」という思いを基盤におきながら、決して閉鎖的にならず、外部の方を招き入れるごえん分校。他地域の良い取り組みを積極的に吸収しようとする姿勢が、人と人を結びつけ、和気あいあいとした話し合いを実現しているようです。

post_strong_01 参加者の中には見学だけされる方もいるのですが、話し合いの場で「いいね!いいね!」と盛り上がって、どんどんと魅力的なアイデアがまとまっていく過程をみて「たのしそう!参加してみたい!」と声をかけてもらえたりします。また、若い方だけでなく少し年齢の高い方も「ちょっと見にいきたいなあ」と足を運んでくださるので、幅広い年代のメンバーが集まります。皆で楽しみながら、まちのことを考えていこうよ、と言える雰囲気が作れているなあ、と感じます。 post_strong_02

こうしてまとまったアイデアから、野外上映会や廃校フェス等、まちを楽しくするイベントが開催されました。そして最近形になったものの1つが、あきる野市五日市1番地の古民家にオープンしたイベントスペース「五日市中宿壱番館」です。

オリジナルの暖簾が可愛らしい入口

古民家のやさしい雰囲気が漂うスペース内

2015年7月 五日市中宿壱番館オープンイベントの様子

post_strong_01 ヒトがあつまれる・モノがひらける「拠点」があったら良いんじゃないか、という声が挙がり、壱番館のオープンがカタチになりました。より気軽に打ち合わせができたり、定期的なイベント開催が可能になったので、今後はこの拠点を通じてどんなことができるか、みんなで考える場を設けていきたいです。
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既に、ヨガ教室やアコースティックライブ、落語会等が開催され、地元の方に楽しんで頂いているそうです。

毎回、様々な分野のゲストスピーカーを招き、熱く語り合う時間と楽しく盛り上がれる企画を開催してきたごえん分校。他の地域からあきる野へ足を運ぶ方々から得ることは、「各分野の知識」だけではなかったようです。

post_strong_01 ゲストスピーカーとしていらした方に、地元を簡単に紹介して回るんです。この地域はこんな素敵な場所がある、こんな美味しい食べ物があって、自然豊かで、歴史があって…って。そうすると、「ああ、すごいところですねー…気に入っちゃいました!」なんて言って下さることがあるんです。それがとても嬉しくて、今までの自分達には見えてこなかった魅力を再発見できたり、より一層このまちを自慢に思えるんです。他の地域から訪れた方が、違う見え方を教えてくれてるように感じています。
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他の地域から訪れた方は、あきる野の魅力を味わい楽しみ、地元に住む方は新しい知識や考えを得ると同時に、改めて地元の魅力を噛みしめる…そんな良い刺激の交換ができているように感じます。

2015年7月 五日市中宿壱番館オープンイベントの様子

ますます求心力を高めていく、ごえん分校の今後の展望についてお聞きしました。

post_strong_01 「あそこは楽しい場所だから」と、声をかけて集まれるところになれば良いなと思います。活動を広げていく為にも、まずは1年1年大切に、継続的な活動を目指したいです。何よりも、「まちを楽しくする」ということに取り組んでいる団体なので、まずは自分達が楽しみながら活動していきたいです。
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post_strong_01 求心力のある地元の先輩方がいて、一緒に動いている方がたくさんいて、更に他地域の方のパワーが合わさって、まちが賑やかになっていく。その過程を体験して、あきる野の人が自分のまちに誇りを持てるようになったら良いですね。 post_strong_02

ごえん分校の「ごえん」は、旧五日市町の「五」と「円形」を組み合わせたマークと、人と人との「縁」等の意味を込めて付けられたそうです。 たくさんの御縁からはじまる、ごえん分校の今後の授業を見守りたいと思います。

ごえん分校ロゴ



五日市ごえん分校

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