大木 祐二
monofarm編集室
編集長
mononfarmウェブマガジン編集長を務め、monofarmの発起人でもあります。
未来のものづくりはどういった「コト」や「モノ」であるのかを通じて、みなさんとのつながりを求めてウェブマガジンを立ち上げました。
monofarmから新しいものづくりの芽がたくさん育つことを目標に活動中。

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コーヒーの薫りとともに、FABの広がりとつながりを提供する「FabCafe Tokyo」
今回は、切っても切れないお互いに引き合う磁石のような関係「食」と「ものづくり」についてです。先日取材させていただいた東京都国立市にあるシェア工房[ちかば]さんでは、工房とキッチンがつながる心地よい空間から、日々新たなものづくりが繰り広げられています。この「食」と「ものづくり」についてさらにフォーカスし、「食」を起点とし「ものづくり」が推進される最先端である場、「FabCafe Tokyo」を取材させていただきました。

「FabCafe Tokyo」の運営会社となる株式会社ロフトワーク(以下「ロフトワーク」)の岩岡 孝太郎さん(以下「岩岡さん」)と、石川 真弓さん(以下「石川さん」)にお話をお聞きします。

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ロフトワークの岩岡さん(画像左)と、石川さん(画像右)。

いまでは、FabCafeはカフェ併設型のFABスペースのある店舗として広く知られていますが、世界展開されるFabCafeブランドとは一体どのように提供されているのでしょうか。

post_strong_01 FabCafeは現在世界4カ国、5店舗で展開されています。もともとFablabの活動にインスパイアされ誕生しており、FabCafeブランドもオープンソース化されているため、FabCafeとして条件を満たし認定されればブランド名称を使用することができます。
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そして、「FabCafe Tokyo」が渋谷へ出店された経緯として、

post_strong_01 「FabCafe Tokyo」はロフトワークが運営しており、「FabCafe Tokyo」があるこのビルに私たちのオフィスもあります。「FabCafe Tokyo」の店舗スペースは、元はロフトワークのオフィスであり、そこを改装し「FabCafe Tokyo」は誕生しました。ここ渋谷は情報産業の集積地であり多彩な文化創造・発信地であることも大切に感じています。
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「FabCafe Tokyo」営業時間/[月曜–金曜]10:00 a.m. – 9:00 p.m. [土曜–日曜]11:00 a.m. – 9:00 p.m.

また、クリエイティブエージェンシーであるロフトワークが「FabCafe Tokyo」を出店・運営をする経緯として、

post_strong_01 「FabCafe Tokyo」のはじまりは、「FabLab Japan」の当時のメンバーである岩岡孝太郎氏の「FabCafe Tokyo」出店についての提案がきっかけとなりました。前々からクリエイターコミュニティを運営していたロフトワークは、この提案を受け「クリエイターが集い、気軽に誰でも参加できる」FABへのエントランス的役割を担った「FabCafe Tokyo」を出店し、運営を行うこととなりました。
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ここで「FabCafe Tokyo」の主なサービスについてご紹介させていただきます。

<Cafeサービス>
Cafeサービスでは、本格的なコーヒーへのこだわりよりエスプレッソドリンクが提供され、専属パティシエによる季節の手作りスイーツも絶品です。気軽にCafeを利用でき、個々のFABが推進されるためにかかせないサービスとなります。

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カフェと、FABが共存するFabCafeならではのカワイイメニュー。

<FABサービス>
代表的なFAB装置としてさまざまな素材をカットできるレーザーカッターから、FabCafeではフード専門として利用しているレーザーカッター、そして3Dプリンターや 3DスキャナもFABサービスとして提供されます。最近では、テープクリエイターが導入され、オリジナルデザインのオシャレなテープを作れたりと、誰でも 気軽に「ものづくり」を楽しめる幅が広がりつつあります。

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「Universalレーザーカッター」様々な素材をデータ通りに切断したり、彫刻することができる。

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「Trotecレーザーカッター」食べ物へ直接レーザー加工することができる。FabCafeでは衛生上の理由からフード用と工作用のレーザーカッターを分けて用意している。

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「3Dプリント」いまやFABの定番となる3Dプリンターで、多様な造形物の出力が行える。

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「TapeCreator」1本からオリジナルテープをつくれる。

<ワークショップ>
ワークショップについては、クリエイターやトレンド、最新テクノロジーとのコラボレーションにより、バラエティーに富んだテーマで構成され、私たちの「ものづくり」に大きなヒントとアイデアをもたらす内容となります。クリエイターの「ものづくり」を共有し共創する場となるため、クリエイターのFABを広める好機ともなるようです。

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COMAYOSE WORKSHOP~寄せ木ブローチを作ろう

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みんなで作ってレースに参加しよう!Shuminovaビギナー向けミニ四駆ワークショップ

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FAB教室4月

<メイカソン>
メイカソンとは、クリエイターやデベロッパーが一堂に会し、一斉に製品等のプロトタイピングを行うこと。プロトタイピング提案を通じ、みんなで最新技術について理解を深める場となるようです。ここ 「FabCafe Tokyo」で形成されるクリエイターやエンジニアのコミュニティが起点となり、これからの技術革新のきっかけとなる「もの・こと」が生まれ育まれています。最近では、産学連携でのものづくりの推進・支援となる場も「FabCafe Tokyo」でカタチ作られ、新たな取組みとなりつつあるようです。

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「Open Fab Night for 3D」Open Fab Nightとは、それぞれのテーマに合わせてFabCafeのFabマシンを無料で自由に楽しむことができる時間。

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「ヒコ・みづのジュエリーカレッジの学生」と「FabCafe Tokyo」のインタラクションデザイン

<Fab Meetup!>
なかでも、一番特徴的に感じる活動が「Fab Meetup!」ではないでしょうか。毎月最終週の火曜日20:00〜22:00に開催されるという「Fab Meetup!」。「つくる」をテーマにしたネットワーキング&プレゼンテーションイベントとされ、月に1度、ゆるーくお酒を飲みながら、アイデアやプロジェクトをシェアするイベントとなります。イベントでは、毎回5,6人のクリエイターが「つくる」にまつわる10分間のプレゼンテーションを行います。スライドを使っても、作品を見せても、体で表現してもOKとのこと。またこの場から、新たなクリエイターネットワークが形成され、おもいもよらない「ものづくり」における化学変化が起こり得る場ともなるようです。


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「つくる」をテーマにしたネットワーキング&プレゼンテーションイベント"Fab Meetup vol.16"

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前回のFab Meetup vol.15の様子


このようにFAB(ものづくり)におけるエントランス的役割を担う「FabCafe Tokyo」の今後の展望をお聞きしました。

post_strong_01 ここ「FabCafe Tokyo」で繰り広げられる数々のFABを、世界の「FabCafe」に向けて数多く発信・紹介し、グローバル展開でのクリエイターコミュニティにネットワーキングしてゆきたいです。
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コーヒーの香ばしい薫りが、みなさんのクリエイティビティに心地よい刺激となり、FABの広がりとつながりを提供される「FabCafe Tokyo」。ちょっと一息つくついでに、気軽にFABを楽しむことって、思うよりとても身近で相性の良い「もの・こと」なのですね。


FabCafe Tokyo
株式会社ロフトワーク(Loftwork Inc.)

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