Takeshi Yamazaki
monofarm編集室
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未来のものづくりと地域の活性化をどのように行いプロモーションをしていくかを模索し日々奔走しています。

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障害がある人の就労と
社会参加を支援する「八王子ワークセンター」
障害のある方の就労は、一般の方と違い難しいところが多くあります。八王子市にあるNPO法人「八王子ワークセンター」は、そのようなみなさんの働く場を広げ、就労の機会を提供しています。
お話しをお伺いしたのは、NPO法人「八王子ワークセンター」ネットワーク担当 伏島陽代さん(以下伏島さん)です。


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「八王子ワークセンター」


八王子市内には福祉作業所などが60カ所以上あり、「八王子ワークセンター」では一般就労支援と福祉的就労支援としてそれらの団体を支援したり、障害のあるみなさんを支援したりと様々な活動をしています。
一般就労支援として「ふらん」という障害のあるかたの就労までのサポートをしている取り組みがあります。求職活動の準備の一環として作業体験プログラムがあり、仕事が自分にあっているかどうかなどの確認もできるといいます。
就労されているみなさんの支援として「わくわく」という、主に企業就労されているみなさんの、“もっと仲間がほしい”、“休みの日をもっと楽しく過ごしたい”などの余暇の時間のサポートの取り組みも行っています。
障害のあるみなさんの雇用の一環として、プラスチック中間処理事業所「リボーン」の取り組みもあります。平成16年6月八王子市環境部より話があり、「八王子ワークセンター」で準備を進め同年10月に発足し、現在では八王子市からの業務委託を受けた形でプラスチックの中間処理業務を行っているそうです。
”障害のある人たちが、その人らしい自立した生活が住み慣れた地域で送れるよう支える”という理念のもとに”安全で、安心して気持ちよく働き続けられる職場”を創っていくことで日々業務を行っているそうです。総勢51名のうち、障害のある職員の方は現在は30名いらっしゃいます。


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プラスチック中間処理事業所「リボーン」(写真提供:「八王子ワークセンター」)


福祉的就労支援は主に福祉作業所などに仕事を出して頂ける事業所の開拓や各事業所で作られたりした商品の販売支援などを行っています。そして福祉作業所などへの支援をおこなうネットワーク事業「かてかて」という取り組みがあります。


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八王子ワークセンター内「かてかて」


post_strong_01 かてかてとは、八王子の方言でまぜごはんを“かてめし”と言いますが、そこから「まぜまぜ」の意味でつくった造語で、障害のある人もない人も、一緒の社会を意味しています。
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一般的には、福祉作業所などでつくられた商品を作業所や公共施設などで売る場合が多いのですが、通常に販売される商品と同じように買っていただけるような商品開発をしたり、販路拡大をしたりもしているといいます。


post_strong_01 一般に売られている商品と同じように、「かてかて」の商品も売ることができればうれしいですね。 post_strong_02


ですから「かてかて」という“ことば”だそうです。
八王子市内の各福祉作業所の商品は、「八王子ワークセンター」内にあるショップ“かてかてショップ千人町”のほかに、八王子市役所の売店“はっち”や道の駅八王子滝山内で販売されています。また様々なイベントでも販売されており、さる7月5日~7月9日にセレオ八王子北館7階セレオスクエアで“期間限定かてかてショップ”の催しがあり大盛況だったそうです。


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「期間限定かてかてショップ」の様子(写真提供:「八王子ワークセンター」)



post_strong_01 障害がある方もショップのスタッフとして参加して頂き、最初はとても緊張していましたが、いざショップが開かれると楽しく接客されていました。つくり手の方々もやはり自分で作った商品がお客様に買っていただけると次の作業のやる気も違うと言っていました。
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その他にも八王子市で3年に一度開かれる、ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールのイメージなどから新たな商品を開発した“カサド・コンセプト・グッズ”や、お正月の御年賀用として焼き菓子の詰め合わせ“八福”を販売しました。昨年“八福”は当初400個限定で予約を受け付けたのですが、ご要望が多かったため、追加で150個作ったそうです。


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post_strong_01 いろいろなことができますので、一般の企業のみなさんにはどんどん相談して頂きたいです。 post_strong_02


その他にも、今年の春から高尾山で売っている高尾山公認キャラ“ムッちゃん”のキーホルダーなどを作り大変好評だそうです。福祉作業所などでつくるものは、大量生産できないようなロットを手作業でつくれるところが強みだということです。


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高尾山公認キャラ“ムッちゃん・ムサ尾”のキーホルダー(左)各福祉作業所で作ったノベルティ(中)(右)


平成25年4月1日より、「障害者優先調達推進法」が施行されました。これは国や市が障害者就労施設などから物品などの調達を支援し、施設などで働く人の経済的な基盤の確立と自立を促進することを目指すものです。市の契約行為は、通常は一般競争入札となるそうですが例外とされる随意契約については、規定された障害者就労施設などのほか、市長が認定した者(障害者就労事業所)について契約を結ぶことができるとされているため、「八王子ワークセンター」は八王子市の認定第1号になったそうです。


「八王子ワークセンター」は障害者施設へのさまざまな仕事の受注窓口として相談をいつでも受け付けているそうです。
伏島さんは障害のある方が作った商品などが一般の商品のように販売されればとも話してくださいました。今後、障害をもつみなさんのつくった商品がみなさんのお手元に届くかもしれません。そして一般の商品と一緒に、障害をもつみなさんのつくった商品が使われる「かてかての社会」がすぐそこまでくることでしょう。


「八王子ワークセンター」では「かてかて」やそのほかの福祉作業所の取り組みを地域や一般のみなさんにお伝えするために、年3回フリーペーパー「かてかて」を発行しているそうです。「八王子ワークセンター」のホームページや八王子市内の障害者施設や主要な公共施設においてあります。みなさんも「かてかて」やそのほかの福祉作業所の情報をチェックしてみてはいかがですか?素敵な出来事や商品の出会いがあるかもしれません。


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フリーペーパー「かてかて」


「八王子ワークセンター」 ホームページ
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