Takeshi Yamazaki
monofarm編集室
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未来のものづくりと地域の活性化をどのように行いプロモーションをしていくかを模索し日々奔走しています。

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枝豆で造った発泡酒『こまえ~る』はなぜ生まれたのか?
地域とつながる酒屋「籠屋」の取り組み
東京都狛江市。多摩地区の北部に位置する人口8万人あまりのまちで、多摩地区の市でもっとも面積が小さく、全国でも2番目に小さな市になります。東京都世田谷区などと隣接し、小田急小田原線を使えば新宿まで約20分のベッドタウンです。
実は狛江市は古くから『枝豆』を特産としています。


post_strong_01 戦前から多摩川でできた細かい土の土壌で質の高い枝豆が栽培されていました。

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「籠屋」4代目 秋元慈一さん


そう話すのは、明治35年創業の情熱の酒屋「籠屋」の4代目秋元慈一さん(以下秋元さん)です。狛江市では葉物野菜を中心に農業が行われていて、その中で『枝豆』の栽培も行われています。『枝豆』に関しては狛江市内でも場所によって違った味覚の『枝豆』が採れるほど色々なところで栽培されていると言います。
その『枝豆』ですが狛江のみなさんは特産だという事を知らない人が多いといいます。毎年「枝豆祭り」なども行われているのですが、以前の狛江市のアンケート調査で市民に対して調べたところによると、狛江市民の『枝豆』が特産という認知度は3割にも満たなかったそうです。
4年位前秋元さんは、特に『枝豆』が狛江市の特産という事も気にも止めていなかったそうです。秋元さんは地元の消防団の活動をされているのですが、この活動の中で何かをやりたいといった思いがでてきたそうです。
地元の消防団の団員には『枝豆』を作っている農家の方もいたり、またこの頃秋元さんはお店に来るビールメーカーの方からいろいろな原料でビールが造れるということを教えてもらいます。もちろん『枝豆』でビールが造れるということも知ります。そういった中から『枝豆』をもっと地域のみなさんに広めないと、という思いが出てきたそうです。そして、『枝豆』ビールを造るということを実行に移します。


post_strong_01 実は『枝豆』ビールの試作品を造るといったことも内緒で、消防団の団員が栽培している『枝豆』をもらいました。
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と、笑って秋元さんは話します。
販売まではおよそ1年の月日がかかったと言います。最初に出来た試作品は、土臭いものが出来てしまったそうです。その後ビールメーカーの方と何度も話し合いを重ね、試作品も5回ほど造ったそうです。消費者の方に喜ばれるものを追求していく過程が、とても大変だったと言います。


post_strong_01 最初の試作品ができて私も口を含んでこれは違うなと思いました。お店のスタッフにも試飲をしてもらったのですが、飲んだ後の顔を上げた瞬間はいまでも忘れません(笑)。
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また狛江市特産である『枝豆』のビールを地元で販売をしていこうといったときも、最初はこの取り組みに共感が得られなかったことも大変だったそうです。
そういった中で2012年7月9日に発泡酒『こまえ~る』が発売になりました。「枝豆祭り」で初お目見え、その日が新しい狛江市市長の初登庁の日と重なったのですが、翌日の新聞にはその新市長初登庁の記事写真より発泡酒『こまえ~る』紹介の記事写真が大きく掲載されたそうです。
また発売間もない頃は、地域の飲食店さん向けに説明会を開いたりとかして地域のみなさんに狛江市の『枝豆』を広めるといった協力もお願いしたそうです。そして発泡酒『こまえ~る』を発売してから、地域のみなさんを含めて狛江市の『枝豆』に興味を持って頂けていたということです。


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枝豆で造った発泡酒「こまえ~る」


今後、情熱の酒屋「籠屋」として何を取り組んでいきたいのですか?との問いに秋元さんは、


post_strong_01 地元の農家のかたと地域のみなさんをつなげる、その一つの方法が発泡酒『こまえ~る』となっていきました。
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さらに秋元さんは、


post_strong_01 地元のみなさんがつながる場を作りたい。そしてそのための地域のコミュニティスペースとしてのみなさんから愛される「籠屋」をつくりたい、それが僕の夢なんです。 post_strong_02


と、熱く話してくれました。

狛江市の特産『枝豆』で造った発泡酒『こまえ~る』が地域のみなさんをつなげたように、これからも情熱の酒屋「籠屋」が、またあたらしい「もの」や「こと」をつくることで地域のみなさんをつなげていきます。

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情熱の酒屋「籠屋」
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