Takeshi Yamazaki
monofarm編集室
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未来のものづくりと地域の活性化をどのように行いプロモーションをしていくかを模索し日々奔走しています。

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地域の人と人とを電波でつなぐ
コミュニティFM「エフエムたちかわ」
みなさんコミュニティFMを聞いたことがありますか?今回は東京都立川市にあるコミュニティFM局のエフエムたちかわ(エフエムラジオ立川株式会社)に訪問し、放送課 柳田奈津子さん(以下柳田さん)と制作スタッフの方にお話をお伺いしました。
さてコミュニティFMというのをはじめに説明します。1992年に制度化されたFM用周波数を使用する放送で最大出力(電波が届く範囲)は局によっても違いますが、最大で20Wになります。そういった中で放送エリアが地域に限定されるため、地域情報の発信など地域活性化につながる放送をしており、現在では全国で280局余りになります。東京都ではエフエムたちかわのほかに8局の放送局があります。実は東京都はひじょうに電波が込み合っている地域でなかなか新規開局が難しいということです。

またエフエムたちかわは、防災協定を立川市、国分寺市、昭島市、武蔵村山市、国立市、東大和市と結んでいます。 防災協定は「大地震・大洪水などのとき、物資や人の援助を受けられるよう、自治体が他の自治体や民間企業と結ぶ救援協定」というもので、2011年3月11日におきた東日本大震災で各地域のコミュニティFM局が地域のみなさんに情報を発信していたのをテレビなどでご覧になったことがあると思います。

そのエフエムたちかわができたのは、立川マラソンの実行委員の委員長や旅券申請窓口の誘致などにかかわってきた前社長が、1998年の岩手県内陸北部地震で「被災地のコミュニティFMが活躍したのを知った」のがきっかけだったそうです。


post_strong_01 多摩地区、その中心である立川市に放送局が必要、という思いだった。 post_strong_02


と、エフエムたちかわのみなさんは当時の様子を聞いているそうです。
すでに多摩地区ではいくつかのコミュニティFMがあった中、ちょうど立川市とその周辺にはなかったといいます。そこから設置に向けて行動を開始し、ようやく2007年4月に開局へこぎつけました。

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こんな雰囲気で収録を行います(写真は柳田さん)


では放送する番組はどのように作られているのでしょうか?テレビなどの生放送を見ていると、タレントさんが自由気ままに動いておもしろいことを言っているみたいでそこまで大変ではなさそうに見えるかもしれません。ましてや音声のみを流すラジオはそんなに大変ではないのでは?と思われるかもしれません。しかし、裏側ではキューシート(番組の構成を開始から終了までの構成を秒単位で時間割りが書いてある進行表)というものをつくり、それに基づいて話す内容をまとめたり探したり、番組で流す曲を選曲したりしています。例えば、平日のお昼11時からの生放送している「Presse~立川多摩地域情報局」という2時間の番組では、おもに2人で制作準備をしていて3時間くらいはかかるそうです。また取材などにも行くことがあるといいます。そして実際の放送では番組ナビゲーターとディレクターの方の2人で、放送機材のチェックや番組進行の最終打ち合わせ原稿チェックのために放送の1時間も前にスタジオに入るそうです。
番組ナビゲーターも担当される柳田さんに、放送中はとても緊張するのでは?との質問に、


post_strong_01 緊張感も楽しみながらやっています。 post_strong_02


やっぱり送り手に楽しいという感覚がないと、聴いている方も楽しんでもらえないということがあるということなのでしょう。

地域の方々とつながっているエフエムたちかわですが、いろいろなイベントの取材や、時にはイベントの司会なども行っているといいます。
例えば、立川市に「国立極地研究所」という南極や北極などに関する国の研究機関があり市民の方もあまり知られていないような場所にも取材に行きます。
また今年の5月5日には立川市内にある立川第六中学校のサイエンス部のアマチュア無線クラブに、昭和基地の南極観測隊員の方とアマチュア無線を使って通信を行ったその瞬間も取材を行ったといいます。この日は、昭和基地のアマチュア無線局が日本国内の小・中・高校生に対して優先して交信を行う「こどもの日特別運用」というイベントで、アマチュア無線21MHz帯で日本から約16000km離れた昭和基地との交信は難易度が高い中、みごと立川第六中学校は昭和基地との交信に成功したといいます。

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昭和基地と通信をしている
立川第六中学校サイエンス部のアマチュア無線クラブのみなさん


post_strong_01 生徒さんはつながった瞬間はキョトンとしていましたが、取材ではそういった瞬間も伝えていきたいですね。 post_strong_02


と、制作スタッフの方は話をしてくれました。こんなことはコミュニティFMならではですね。


post_strong_01 もっとエフエムたちかわの知名度を上げていきたい。 post_strong_02


と、柳田さんは今後のエフエムたちかわの使命として、そう話してくれました。
エフエムたちかわの知名度を上げることが、地域の情報を発信し地域の方に知らせることができる。そして地域の方々をつなぐことができるといったことの担い手の一つをエフエムたちかわが、担っていければということだそうです。
立川市やその周辺の方々はFMのチューナー<84.4MHz>に合わせてみてください。きっと立川市やその周辺の《ホッと》な情報が発信されていることでしょう。

お知らせ
エフエムたちかわはパソコンやスマートフォンからも聴くことができます。
パソコンから、
ListenRadio
または
サイマルラジオ
スマートフォンから、
ListenRadio または FM聴 または コミュニティFM for iPhone(こちらは有料です)のアプリをダウンロードしてみてください。

エフエムたちかわホームページ

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