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手から手へ、人から人へ、ひとつの箱からうまれるコミュニケーション「株式会社テトテト」
“手から手へと、想いと想いをつないでいく”という素敵な社名の由来をもつ、株式会社テトテト(東京都三鷹市)は、主にスキンケアの通信販売の「あきゅらいず美養品」の発送業務をおこなっている物流会社です。あきゅらいず美養品のすぐ近くにあり、テトテト内にある「森の食堂」は、共同の社員食堂スペースとなっています。今回はこちらの「森の食堂」にて、代表取締役・大山哲也さん、業務部幸せお届け室室長・飯田大樹さんにお話を伺いました。

株式会社テトテト 飯田さんと大山さん

(左)幸せお届け室室長・飯田さん (右)代表取締役・大山さん

一般的に物流というと、ベルトコンベアで商品が流れてきて機械でビニール掛けや梱包……という光景を思い浮かべるかと思いますが、こちらでは、とてもアットホームな空間で梱包作業を行っています。

post_strong_01 受け取る人がわくわくする、手で包み込むようなあたたかさで商品を届けたい
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という想いで、ひとつひとつ丁寧に包んでいるとのことです。その手先は確実で素早く、まさに“職人技”を感じます。取り扱っているスキンケアはあきゅらいず美養品の雰囲気を意識しているので、一般的なビニールの包装では表現できなくて、紙を使用し手作業で包むことになったのです。紙の折り目ひとつとっても見た目は変わり、まるでオーダーメイド品のように違ってみえてきます。クラフト紙1枚でも商品をきっちり梱包し、箱のなかで商品が絶対に動かない技術を持っています。

商品を手で丁寧に梱包しているスタッフの方

梱包の様子

ダンボールの外側には可愛らしい絵が描かれていて、これはお客様からイラストを募集しているものだそうです。筆圧が異なる絵をまとめているため、段ボール屋さん泣かせなんだとか。クラフト紙を再利用するお客様も多いとのことで、子どものお絵かき用として使ったり、調理後の油の処理などとして使うお客様もいるとのことです。できるだけ資源を無駄にしないということはもちろんですが、「特に使い道を“こうしてほしい”とこちらで用意したものではなく、お客様が自主的に再利用の方法を考えてくれているんです。梱包材で作られたお手紙が届いた時は嬉しかったですね」と、飯田さんは話します。

スタッフのみなさん

スタッフのみなさん

また、発送業務を行う業務部に、“幸せお届け室”という一風変わった名前の部署が存在しています。

post_strong_01 「ただ商品を届けるんじゃなくて、箱を通じて幸せを届けるんです」
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と、室長の飯田さんは笑顔で語ってくれました。 幸せお届け室には、お客様が書いたアンケートやお手紙の返信を担当する専門のスタッフが2名在籍し、開始から約5年近くで約6万通ものお手紙を送っています。 テンプレート化されたお手紙ではなく、それぞれのお客さまに合わせて、1通1通手書きで丁寧に返信しています。お手紙は感想や意見だけでなく、個人的な内容であることも多いそうです。お手紙にはスタッフの名前を載せているため「○○さんいますか?」といった電話での問い合わせや、ときには「結婚しました」といった報告を受けることもあるそうで、スタッフとお客様の親密度に驚きです。

森の食堂 店内と定食

個性的な取り組みはこれだけではありません。テトテト・あきゅらいず美養品の社員食堂である「森の食堂」は、なんと一般の方々にも開放されています。

森の食堂で働いているシェフは、地元の主婦たちです。使っている食材は、あきゅらいず美養品創業者の松本さんのご実家(山口県岩国市)でとれたこだわりの玄米をはじめ、すぐ周辺の三鷹市内の農家でとれる野菜を使ったりと、生産者の顔が見える食材を使用しています。特に意識していた訳ではないそうで、自然と、地域の活性化につながっています。

post_strong_01 「自然と、地域貢献になっているのかもしれませんね」
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この取り組みが始まったキッカケは、若い社員がコンビニで買ってきたものでお昼を済ませているのを見た社員が、おせっかいでおにぎりと味噌汁を提供したところから始まったといいます。 栄養たっぷりの“母めし”を食べて、元気に働いてほしいという想いが込められています。 森の食堂で働くスタッフには70代の方もいるそうで、元々はテトテトの梱包作業をしていて、定年後も働きたい気持ちがあったので、第二の働き場所として森の食堂を有効活用しています。

スタッフさんの和気あいあいとした光景

取材した日は月1回の「お誕生日会」の日でもあり、 和気あいあいとした雰囲気でした。

森の食堂のエントランスは、木に囲われた空間が印象的なスペースです。 あきゅらいず美養品の社員食堂ということで、スキンケアの購入も可能なので、 実際に手にとって試してみたり、森の食堂で一息つくこともできます。

今後について、大山さんは「現場ありきの会社なので、働くスタッフがいかに気持ちよく仕事をできるかといった追求は常にしているが、まだ完璧じゃないと思う。これからも突き詰めていきたいと思っています」と言います。 また飯田さんは「テトテトの中だけで完結させてしまうのはもったいないかな、と思っています。いずれはこのコミュニティで生まれた声、集まった声をポータルとして発信していきたいです。」と言います。

ひとつの箱からうまれるコミュニケーションは、これからも、手から手へと想いを伝えていきます。みなさんも「森の食堂」で一息ついてみませんか?


「森の食堂」(あきゅらいず美養品)

【営業時間】11:30~14:00(日祝日休み)
【お問い合わせ】0422-30-9870
【アクセス】東京都三鷹市野崎3-21-18


株式会社テトテト
森の食堂

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